魅力
私は一度で全部捨てたタイプではなく、退職や結婚や引越しを機に徐々に持ち物を減らしてきました。
家族のものが家にはあるので、ミニマリストと呼べるには程遠いですが、自分だけの服やかばんや本などの持ち物で言えばとても少ないです。
そんな風にゆっくりゆっくり自分の物を減らす中で、じわじわと心の中に湧き出てきた気持ちがあります。
もう洋服で着飾ったりブランドで自分を表現するのはやめにしよう、例えば汚れた服を着ていても、魅力的に見える人になろうということです。
それは一歳の息子に教えられました。
当然子どもですから、身だしなみを整えたりすることはありません。
よだれやら、泥やら、食べかすやら、すぐに服は汚れています。
それでも息子は生命力にあふれ、毎日新たな発見をし、いつも目をキラキラさせています。
とても眩しいのです。
息子の笑顔、真剣なまなざし、泣き顔、すべてが一生懸命で輝いて見えるのです。
そんな風に、生き方で人の心を動かせる存在になりたいと息子から教えられました。
仕事をしているわけでも家の手伝いができるわけでもありません。むしろ、手がかります。
それでも、たくさんのものを与え教えてくれます。
私も、何か仕事で成し遂げたり、実積を残すのではなく、生きる姿勢や態度や生き方で、自分を表現したいのです。
たくさんのお金を稼ぎたいと嫌な仕事で消耗したり、預金を気にして節約に燃えたりする主婦でもなくて、目の前のやるべきこと、やりたいことに夢中になって生きたいです。
笑顔や一生懸命な姿を私の魅力にしたいです。